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【書評】『20代の君たちへこれだけはやっておきなさい』著書:川北義則

川北義則さんの『20代の君たちへこれだけはやっておきなさい』を読みました。

今20代の若者は迷っている人が多いのではないかと思います。仕事、恋愛、友情、お金についてなど、人生における「理想像」というのが分からなくなってしまっているのではないでしょうか。

昔であれば、仕事は終身雇用で、結婚をして、子育てをして…というモデルがあったと思いますが、社会の状況が変わるにつれて、価値観が多様化しているように思います。

どう生きるのがいいのか・・・。

そのヒントを知ることができるのがこの本だと思います。 

20代の君たちへ これだけはやっておきなさい

20代の君たちへ これだけはやっておきなさい

 

川北義則さん流の生きるためのヒントが、40項目以上書かれていますが、その中で特に私が印象的だったものは以下の3つでした。

とりわけ礼節は大事にすべし

礼節さえ守っていれば、あとは少々いい加減でも、世間から一定の評価が得られる。若い人たちは意外にこのことを知らないようだ。

 礼節を心得ているかどうかは、ビジネスマンとして真っ先に評価される重要な項目だ。礼節をわきまえない社員は会社の恥である。

自分もかなり意識はしていますが、礼節は大事ですね。今まで大企業の方や中小企業の役職が上の方と仕事でお会いした事がありますが、当然ですが礼節はしっかり守られている方ばかりです。そういった方は仕事ができるイメージがありますし、実際できる人が多いのではないでしょうか。

30代になって礼節やビジネスマナーがなってないのはかなりマズイですね…。今後も礼節が大事ではなくなることはないでしょうから、まずは覚えておきたい所です。

敵味方についての考え方

敵は少なく、味方は多いほうがいい……普通はこう考える。この考えは単純ではないか。敵は必要な存在だし、味方が多過ぎても困る。

 世の中の現実はそううまくいかない。味方が敵に変わることも少なくないからだ。味方はつねに潜在敵。だから味方も少数でいい。

 「人はよく公平というが、人にはすべて公平にあたる必要はない。人は二種類に分けて接しよ。一つは手放すことのできない人間、もう一つは手放すことのできる人間である。

 世の中、二言目には平等だ、公平だといっているが、その陰でマキャベリが指摘したような現実も間違いなくある。このことを片時も忘れてはならない。

「今日の敵は明日の友、今日の友は明日の敵」

これは、私は同感です。日本の教育はどうも平等を言い過ぎる気がしているからです。それはそれで大事な事かもしれませんが、現実はそんなに甘くない。社会に出たら競争をしなくては生き残れない部分もあります。生きるための強かさを持たないと生きれない時はあります。

もともと日本は農耕民族だったので、皆で共同で作物を作って分け合う、助け合いの精神が発達したのだと聞いたことがあります。

会社にもよると思いますが、出世できるのは少数です。また、成果を出せない人はリストラの対象になります。だから、どうしても競争が起きる時は起きる。そんな時に公平、平等などは言ってられないのです。守るべきものがあるなら尚更。

でも、公平とか平等を大事にする人は、優しい人が多いと思いますけどね。

楽に生きるための二つの処方箋

一つは「自分で解決できない問題は自分にふりかかってこない」ということである。

 第二の法則とはこういうものだ。「その問題の解決策は思いがけないかたちで現れる。」

一つ目の法則はそうだと思うのですが、驚いたのは二つ目です。確かに、今までにそういうことがたまに起きていたなと思うのです。

転職活動をしていて、思いがけない縁から次の職場が見つかった事があります。なんで、このタイミングで?と思うような事ですが、本当に、色々な人の状況やタイミングが偶然重なった結果起きているんだと思いますが、人生にはこういう不思議なことってあるんだなと思ったことがあります。

何かで悩んだ時も、あきらめずに、どこかから解決策が出てくると希望を持つことができれば、気持ちに余裕を持てるかもしれないですね。