「シンプルに生きる」とは、しがらみから自由になること
「シンプルに生きる」とは、新しい時代の大切な「スキル」
「シンプルに生きる」とは、常識に逆走すること
「シンプルに生きる」とは、自分を信じること
本田直之さんは、多数のビジネス書を出されている方ですね。
多数の著書の特長としては、本田さんの会社名にもなっている「レバレッジ」という言葉の通り、様々なものを効率化させることを目的にした内容のものが多いです。
『シンプルに生きるための162のコトバ』は、生き方について書かれた本でした。今回の本は効率化というよりは、「世の中が今までの常識と変わり始めているけど、大丈夫?」という気付きを与えてくれるものでした。
Live Simply シンプルに生きるための162のコトバ
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今、社会は転換期だと言われています。
「良い高校、大学を卒業して大企業に入って勤め上げて、結婚して子供を作り、老後は年金で生活する。」
これが最も理想的な生き方である、と世の中では言われてきた為、皆、それに向かって努力していました。実際、数年前はそれが一番安定した生き方だったのです。
ですが、最近は大企業もリストラが増え、吸収合併などもされるようになり、また、年金制度は期待出来ない為、その生き方が最も安定しているとは言えなくなってきました。真面目に会社の望む通りに働いていれば、生涯安定だった時代は、変わりつつあるのです。
※もちろん、変わりつつあるだけで、大企業の方が今も安定していますし、福利厚生や給料などもいいので、それが悪いと言う訳ではありません。
先日、東大卒の電通の社員が過労死した事件が話題になりました。
その反応は冷ややかで、特に40~50代の世代は「俺たちも昔は、それくらい働いて当然だった」という反応が多かったそうです。
確かに20年前は、働く程給料やボーナスも上がり、年金制度もあり、そういった働き方をする事が最も安定した生き方だったので、それは事実なのでしょう。しかし、今は同じような働き方をしても、同じようなリターンは得られません。
過去の理想の生き方をそのままにして、真面目に働くと人が死んでしまう時代なのです。時代によって働き方、生き方も変えなければいけません。
『シンプルに生きるための162のコトバ』 には、これからの新しい生き方を考える為のヒントが書かれていました。
給料以外のいろいろな収入源を持つ
どんな大企業だっていつ潰れるかわからず、自分もいつリストラされるかわからないという不確実な状況下においては、給与所得以外の収入源を確保して、リスクヘッジする必要があります。
副業ではなく複業
生活費を補填するための「副業」ではなく、マルチという意味での「複業」です。「複業」は最初から安定した収入は望めないのが普通ですが、将来的なリターンが大きくなる可能性があります。
会社の仕組みを自分で作れる人が独立するのに向いている
起業から実務に至るまでの仕組みを作る能力がなければ、どんなに営業力があっても独立するのは難しいでしょう。
働いている会社のスタンダードと自分のスタンダードがイコールになると、会社なしではどうしていいかわからない状態に陷ってしまう
大企業であっても、どうなっていくかわからない世の中です。会社のスタンダードに頼って固い頭のままで生きていては、危機的状況になりかねません。
どんな大企業でもリストラや吸収合併、倒産する時代である以上、最も安定度を増やす為の方法としては、収入源を増やす事です。
最近では時代も考慮してか、副業を公認する大企業も増えてきました。
副業も本当に色々な種類があります。副業と言うとアルバイトなどもそうですが、フリーマーケットやオークションなどで物を売買したり、ブログで広告収入を得たり、自分で商品を作ってフリマアプリなどで販売するのも、立派な商売であり副業です。
そういった副業の中には、規模を大きくすれば、給与収入近くになるものもあります。それはもう副業ではなく複業で、将来への安定性は抜群に高くなります。
会社で働く上で大事にしたいのは、会社のルールは会社の社長が作ったもので、他の会社とは全く異なるということです。
親と子の関係と同じで、放っておけば、社員は社長が好む社員像に自然に近づいていきます。なので、社長が「副業なんてせずに、身を粉にして会社に貢献する」社員像が理想だとすれば、社員はそれ以外の事をしようとすると罪悪感を持ってしまいます。
そこまで真剣に持たなくて良いんですけどね。真面目すぎる人は、そこで期待に答えようとするから、過労死するまで働いてしまうんです。もしくは鬱になるか。使い倒された挙句に、同情されることはありません。はっきり言って損です。
会社のルールが、他の会社でも同じかと言うと、全くそんな事はないです。自分の生き方で生きましょう。
今回紹介した本はこちらです。
★→Live Simply シンプルに生きるための162のコトバ