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【書評】『夜を乗り越える』著者:又吉直樹

 『夜を乗り越える』は、芥川賞受賞作品の『火花』でより一層有名になった又吉直樹さんの著書です。又吉さんの本との出会いや、どうして本を読むのか、などの考えが書かれているのですが、共感できる部分が多くありました。

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

 

本は僕に必要なものでした。本当に必要なものでした。自分を不安にさせる、自分の中にある異常と思われる部分や、欠陥と思われる部分が小説として言語化されていることが嬉しかった。「自分は変ではない。あるいは、人なんてみんなどこか変な面があるのだ」と知ることができました。

この文章は、私自身の本を読んでいた理由も上手く言葉にしてくれた。と思いました。

誰にも言えないような、自分だけが持っていると思い込んでいる悩みがあって、日々悶々と過ごしている時、それを上手く言葉にしてくれている本に出会うと、とても安堵します。その体験が、読書にハマっていく始まりだと言う人も多いのだと思います。

本には、悩みへのアプローチが書いてある時もない時もありますが、とりあえず同じ悩みを持つ人がいる事がただ嬉しいのです。

私は本の中でもビジネス本が好きで、小説はほとんど読んできませんでした。それはビジネス本には、その著書なりの「悩みの解決案」が具体的に知ることができるからでした。

『夜を乗り越える』を読んでからは、小説にも興味が沸いてきました。今まで生きてきて、上手く言えない悶々とした気持ちを上手く、表現してくれている言葉を探す。そんな読み方なら、私に合っていると思えました。時間はかかるかもしれませんが、今なら面白く読める気がします。