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【書評】『エッセンシャル思考』最小の時間で成果を最大にする グレッグマキューン=著 高橋璃子=訳

本書は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである。そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になる。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 読書をしていると、たまに人生を変えるような内容のものに出会う事があります。私にとってその一つがこの『エッセンシャル思考』でした。

人生を変えるという言い方は大げさかもしれませんが、私は、読書をする目的の一つは、より質の高い人生が送れるようになる気付きを得る事だと思っています。

(特にビジネス本のような実用書の場合は)

エッセンシャル思考を読むことで、沢山の気付きが得られます。

特に自分の方向性を決め、行動のムダが減り、効率的になるように意識するようになる為、毎日の習慣が変わり、より質の高い人生や時間が過ごせるようになるのだと思います。もちろん、読むだけではダメで行動ありき、ですが。

 

・賢く生きる者は、不要なものを排ずる。

・「何もかもやらなくては」という考え方をやめて、断ることを覚えた時、本当に重要な仕事をやりとげることが可能になる

・エッセンシャル思考は、より多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術だ。

 

 

■エッセンシャル思考

・より少なく、しかしより良く

 →これをやろう

 →大事な事は少ない

 →何を捨てるべきか

・やることを計画的に減らす

 →本当に重要なことを見定める

 →大事なこと以外は断る

 →あらかじめ障害を取り除いておく

・充実感

 →質の高い仕事ができる

 →コントロールしている

 →正しいことをやっている

 →毎日を楽しんでいる

 

■非エッセンシャル思考

・みんな、すべて

 →やらなくては

 →どれも大事だ

 →全部こなす方法は?

・やることをでたらめに増やす

 →差し迫ったものからやる

 →反射的に「やります」と言う

 →期限が迫ると根性でがんばる

・無力感

 →何もかも中途半端

 →振り回されている

 →何かがおかしい

 →疲れきっている

 

二兎追うものは一兎も得ずと言うことわざがありますが、やりたい事が多すぎて、結局全て中途半端になってしまった事が、誰でもあるかもしれません。

エッセンシャル思考は、自分の人生にとって良い物を選択すると言う考え方です。

自分が向いている方向や目標を決めた後は、それに関係のない選択を迫られた場合に、勇気を持ってノーと言います。

それが効率性と、充実感をもたらすのだと書かれています。

 

非エッセンシャル思考の人は、何でもがんばろうとしすぎる嫌いがある。多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。しかし残念ながら、それは間違いだ。現実には、欲張れば欲張るほど、動きが鈍くなってしまう。

 

若いうちは、野心や、体力、働くエネルギーが多いので、とにかく何でも一生懸命にやってしまえば出来てしまうこともあると思います。

しかし、年齢を重ねるにつれて無理はできなくなってきます。そこで、「選択」することが必要になってくるのではないでしょうか。

ある意味では、そういったどこかで限界を感じた時が、人生の向きや目標、毎日の習慣を再確認するターニングポイントなのかもしれませんね。

エッセンシャル思考の考え方が、ヒントになると思います。